ブラムフィッシャー地区委員会で地元市議会議員にアピール (2017.09.07)

 南アフリカの市町村レベルの地方議会選挙は、比例代表小選挙区併用制で行われます(一部例外があります)。たとえばヨハネスブルグ市の場合、全部で270議席あるのですが、半分の135議席が小選挙区、残り半分が比例代表の名簿から選ばれます。

 しかし、日本と違うのは議席配分は全て比例代表で決まる、という点(日本の「並立制」は比例は比例、小選挙区は小選挙区でそれぞれ議席配分を決めます)。たとえばヨハネスブルグ市の第1党、ANC(アフリカ民族会議)の総議席数は121議席。これは比例代表の総得票率44.5%を按分して決まった数字です。121名の議員構成は、小選挙区を勝ち上がった84名が優先され、残りの37名が政党の拘束名簿の順番に従って決まる、という仕組みです。

 小選挙区で選ばれた議員は地区議員(Ward Councillor)と呼ばれていて、市議会の一員というだけでなく、その地区のリーダーとしての役割を担います。この地区議員にアドバイスをして、その活動を支える仕組みとして、地区委員会(Ward Committee)があります。

 地区委員会の委員も選挙で選ばれます。住宅、安全対策、地域開発や環境など、10の分野があり、どれか一つを選んで立候補します。ヨハネスブルグ市は、「委員に立候補するか、委員選挙に投票することで、市議会の活動に積極的に関わる市民になろう」と呼びかけています。

 この日は、ソウェトにあるブラムフィッシャー地区で開かれた地区委員会に、ソウェト自立生活センターのメンバーとともに出席してきました。
委員会はブラムフィッシャー多目的センターで行われた
向かって左側に座る地区議員・地区委員を囲むようにNGO関係者が着席

 この地区で家庭訪問をしているピア・カウンセラーのントンバナ・ムンゴメズールーによれば、ブラムフィッシャー地区では、何人か閉鎖された施設から戻ってきた障害者がいるのですが、皆、家の門を閉ざして奥から出てこない状態が続いているそうです。

障害者の現状について自身の体験を交えて説明する
マネージャーのムジ・ンコシ(右)
市議会議員(左)にセンターの説明をする
代表のナタン・シャバララ(中央)

地区委員会との間を調整したントンバナ(右)


 そこで、ソウェト自立生活センターでは、この地区にソウェトで2つ目の自立生活センターを作ろうという方針を決めました。まず、最初に大掛かりなイベントをして、地域全体を刺激しようという計画で、その協力依頼をするために委員会に出席したのです。この日は他のNGOも、自分たちの要望を持って参加していました。

 ントンバナが事前に地区委員の方とよく話をしていたみたいで、地区議員を前に代表とマネージャーが活動や背景について説明をしたところ、議員は二つ返事で協力しましょうとのこと。障害の軽い人などの参加のために、ミニバスタクシーの組合に話してみましょうとか、積極的な提案もいただけました。200名規模が予想されるイベントは10月に行われます。

 

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