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ソウェト自立生活センター忘年会の模様(2018.12.19)

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  As promised to you, colleagues of Soweto ILC, I upload photos of its end-year party on 19 December 2018.  On that day, though staffs were so hectic for the payment to personal assistants before holiday season, both board members and staffs gathered and marked the end-year of 2018, wishing 2019 a glorious and brilliant year for us.  ソウェトILCの皆さんに、ネットに上げるよと約束したので、写真を上げましょう。12月19日ですね。今年はムジの逝去からはじまりいろいろとあったし、大変な中でもみんな頑張ったので、お互いに労いあうことにしました。  21日には確実に介助者に給料を支払わないといけないことから、忙しいさなかの開催でしたが、皆さんリラックスできてよかったですね。 最初はみんな集まってお祈りをするところから始まります 挨拶をするモレレキ議長 ピア・カウンセラーのントンバナとクララ。お疲れ様でした この日は介助コーディネーターのタンドの誕生日でした 若く見えるが自分より年上。リフト車ドライバーのバファナ 左からタンド、リゾ(事務所のお隣さん)、シボンギレ(ムジ夫人) シボンギレと語らうベキ副議長(左)とモレレキ たまには自分も写ります うちの家族と。真ん中は11月からマネージャーになったナタン 6月に選ばれたモレレキはまだ30歳

事故、もらっちゃいました(南アフリカの交通事故の処理はどうするの?)

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 日本と比べて、南アフリカは交通事故の多い国です。  WHOの交通安全報告によれば、世界全体で24秒に一人の割合で交通事故死が発生しているということです。日本は10万人に対して4.1人が交通事故で亡くなっています。南アフリカは25.9人。乱暴な言い方をすれば、日本より南アフリカの方が、6倍ぐらい交通事故死しやすいということになります。  交通事故による死者の内訳を見ると、日本は自動車の運転手・同乗者が多くを占めていますが、南アフリカは運転手・同乗者と歩行者が同じぐらいです。南アフリカで運転していて、信号や横断歩道が意味をなしていないのを見ると、さもありなんといったところです。  つまり、南アに住む日本人は、近距離であっても車を使う人が多いでしょうから、交通事故の被害者となるだけでなく、加害者になるリスクも高い、ということです。ぜひ、加害者にもならないように安全運転しましょう。 WHO交通安全状況報告2018(英語) 興味のある方はどうぞ  「ヒヤリ・ハット」ではありませんが、これだけ死者が出ているとなると、その陰にはけが人を出している事故、もっと後ろには軽い追突・衝突・接触事故がたくさん起きているわけです。ベコベコに凹んだ車や、レスキュー待ちの現場を街中でよく見かけることからもよくわかります。  かく言う自分も、これまで4度ほどぶつけられています。ですので、自分の車のバンパーもベコベコです。ミニバスタクシーと呼ばれるワゴン車がとにかく運転が荒いので、注意が必要です。注意してもだめなときはだめなんですけどね。。。  さて、先週(12/20)も事故をいただいてしまいました。「大した事故じゃないじゃん」と言われそうですが、大した事故ならこんな呑気に説明していられないですよね。 基本というか前提  南アフリカも例外ではなく、けが人がいない限り警察はほとんど仕事しません。  保険にはキチンと入っておきましょう。相手がいくら悪くても、相手が保険に入っていることはあまり望めませんし、支払能力があるなんてことも期待してはいけません。誰に責任があっても、自分の身は自分の保険でしか守れません。  保険屋さんには警察が発行する事故報告番号が必要になるので、出来るだけ早く(人身事故の場合は24時間以内、そうでなければ翌営業日まで)に警察に行って、事故

『人間の安全保障を踏まえた障害分野の取り組み』(2005年度)

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 もう13年も前ですか。  これを探していたわけではないのですが、検索してたらたまたま引っかかったのでびっくり。外務省のサイトは長い間消さないんだなと感心しました。ということで、懐かしさ半分でご紹介。 『人間の安全保障を踏まえた障害分野の取り組み:国際協力の現状と課題』  人間の安全保障。聞かなくなりましたね。あの頃の日本は巷では 千の風 が吹いていて、開発業界の界隈では セン の風が吹いていました。  日本の外務省がNGOに対して行っている支援の一つに「NGO研究会」というのがあります。この本は、2005年度NGO研究会の報告書になります。  複数のNGOが自らの事業実施能力・専門性の向上を図るために行う研究会活動を外務省が主催しています。各研究会では,NGOが直面する共通の課題をテーマとして,調査・研究,セミナー,ワークショップ,シンポジウムなどを行い,具体的な改善策を報告・提言することによって,組織や能力の強化を図ります。 というのが趣旨だと外務省のサイトに書いてありますが、外務省が毎年テーマを設定して、委託を受けたNGOが研究会活動をする、ということのようです。 外務省(NGO研究会)  2005年のテーマの一つが障害分野だったのですが、受託団体は FASID (当時は財団法人 国際開発高等教育機構)でした。そこに私の職場であるDPI日本会議も関わる、という流れで宮本自身も研究会にちょこっと参加していました。 原稿へのダメ出しがとても勉強になったのを覚えています  2005年度の研究事業ですから、いろいろと古くなっているところが多いのですが、基本的な考え方とか方向性とかはそんなに変わらないんじゃないかなと思います。割と初心者向けに読みやすいと思うので、障害と開発をしたい方は一度読んでみたらいかがでしょうか。  ちなみに宮本は第1章「人間の安全保障と障害・障害者」の「障害者の権利と人間の安全保障」と、第2章「国際協力における障害分野の最近の焦点」の「障害と貧困」を担当しております。読み返すとあまりに稚拙で恥ずかしいのと、障害者権利条約ができる前なので、内容が生煮えなんですよね。どうしても。      

国際障害者の日2018 州イベントに出展してきました(2018.12.03)

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 毎年の行事ごとなのですが、12月3日の国際障害者の日のイベントに参加してきました。 昨年の障害者の日はこんな感じでした。  この数年はブース出展をお願いされているのですが、今年は自分ではなくて、自立生活センター側に直接依頼が来ました。州政府が自分を介さなくなってきているのはいいことですね(たまたま南アにいなかったこともあるのでしょうが)。  今年の会場はNASREC展示場。何年かに一度はここを使っているような印象があります。東京近郊で言えば、幕張メッセとかみたいなところと言えばいいのでしょうか。  9時からスタートという案内に従って、9時半頃に会場入り。ああ、南ア時間に毒されていく自分。  ソウェト自立生活センターのスタッフは9時前に真面目に行って、出展の準備をしていたようです。レメロス自立生活センターの方は10時近かったかな。  このイベントの場合、「9時」というのは、参加者が集まり始め、朝食を配り始める時間のこと。プログラムが始まる11時ぐらいまでの間は、様々なパフォーマンスが繰り広げられます。ちなみに参加者は、朝ごはん(サンドイッチ、りんご、ジュース、グミ)、Tシャツ、昼ごはん(バーガーだったかな?)がもらえます。何百も用意するので、一大イベントです。 さあ、踊って踊って 会場の隅で業者や団体が出展  日本と違っていいなあと思うのは、子連れでもなんの問題もないこと。主催者も外に遊び場を用意しています。大勢の子どもたちがはしゃいでいました。 お城倒れそう  もちろん、踊る人ばかりではなくて、会場内は久しぶりに会う人たちの挨拶や、行政の人を捕まえての談義、そしてブースを回る人たちもたくさんいます。  自立生活センターにとっては「稼ぎどき」の時間です。州行政は、いつも「その団体がどの程度障害について普及啓発をしたか」という数値を気にします。こういう日に、ブースにいらっしゃる人にせっせと自立生活について説明をして、名簿に名前を書いてもらうのが、彼らの大きな仕事です。  他のNPOもこうした数値が必要なのですが、あまり熱心にブースを立てたりしません。作業所とか、入所施設だと、そこの利用者との間で閉じこもった関係を作っているせいかもしれません。 参加者に自立生活を語るモレレキ・ソウェトILC

日本語で声高に「内緒話」していませんか?

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 日本人だけではありませんが、海外で会議に出ると、よく「内緒話」を自国語でしているのを耳にします。議論の内容の確認作業から、対処方針の相談、感想の共有に至るまで、内容は様々です。  「日本語は特殊だからみんなわかんないだろう」と思っているのか、大きな声で「内緒話」をする日本人も少なくありません。  日本語が、サブカルチャーを足がかりに広がりを見せているとは言え、まだ、「こんにちは」「ありがとう」以上の日本語ができる外国人は圧倒的に少ないので、こうした声高な内緒話は、実質的に「暗号」のような役割を果たしています。  少なくとも、無意識のうちに私たちは、他国の人には分からないだろう、と推測して、そういう場面で日本語の内緒話を行っています。  もちろん、国際的な集まりに出る日本人、みんながみんな英語が流暢ではありませんし、必ずしもその場で1人で意思決定ができるような権限を持たされているわけではありませんから、「ゴニョゴニョ」と「こちら側の話」をすることはあるでしょう。  そんなときは自国語のほうが簡単です。私もそうです。  このような「内緒話」は、議論を誤解なく進めるために、ある程度必要だと思います。  しかし、特に議論の最中に行う「内緒話」では注意しておきたいことがあります。  まず、相手を置き去りにして、自分たちだけで自国語で先に結論を出して、それを相手に伝えようとしてはいけません。自分たちだけで小田原評定をだらだらと始めてしまったりなんてこともよくありません。  あくまで、自分たちだけの「確認作業」ですから、速やかに相手との議論に戻りましょう。いつまでも自国語の内輪話に興じていると、相手から能力や権限が疑われます。ましてや、声高に、ときに笑い声までまじりだすと、相手はどう思うでしょうか。  そして、表情や声のトーン、その後の展開などから、話の内容は意外と正確に相手に理解されていると思っていたほうがいいでしょう。相手の悪口や文句、というのは、日本語であっても慎んだほうが身のためです。 悪口はわかるよ 体験談をひとつ。  以前、世界銀行のラテンアメリカを担当する障害と開発チームと一緒に仕事をしたときのことです。彼らとは、ブラジルやメキシコなど中南米の国でセミナーなどを実施しました。当然、担当者もコンサルタントも皆、