国際障害者の日2018 州イベントに出展してきました(2018.12.03)

 毎年の行事ごとなのですが、12月3日の国際障害者の日のイベントに参加してきました。

昨年の障害者の日はこんな感じでした。

 この数年はブース出展をお願いされているのですが、今年は自分ではなくて、自立生活センター側に直接依頼が来ました。州政府が自分を介さなくなってきているのはいいことですね(たまたま南アにいなかったこともあるのでしょうが)。

 今年の会場はNASREC展示場。何年かに一度はここを使っているような印象があります。東京近郊で言えば、幕張メッセとかみたいなところと言えばいいのでしょうか。

 9時からスタートという案内に従って、9時半頃に会場入り。ああ、南ア時間に毒されていく自分。

 ソウェト自立生活センターのスタッフは9時前に真面目に行って、出展の準備をしていたようです。レメロス自立生活センターの方は10時近かったかな。

 このイベントの場合、「9時」というのは、参加者が集まり始め、朝食を配り始める時間のこと。プログラムが始まる11時ぐらいまでの間は、様々なパフォーマンスが繰り広げられます。ちなみに参加者は、朝ごはん(サンドイッチ、りんご、ジュース、グミ)、Tシャツ、昼ごはん(バーガーだったかな?)がもらえます。何百も用意するので、一大イベントです。


さあ、踊って踊って

会場の隅で業者や団体が出展

 日本と違っていいなあと思うのは、子連れでもなんの問題もないこと。主催者も外に遊び場を用意しています。大勢の子どもたちがはしゃいでいました。

お城倒れそう

 もちろん、踊る人ばかりではなくて、会場内は久しぶりに会う人たちの挨拶や、行政の人を捕まえての談義、そしてブースを回る人たちもたくさんいます。

 自立生活センターにとっては「稼ぎどき」の時間です。州行政は、いつも「その団体がどの程度障害について普及啓発をしたか」という数値を気にします。こういう日に、ブースにいらっしゃる人にせっせと自立生活について説明をして、名簿に名前を書いてもらうのが、彼らの大きな仕事です。

 他のNPOもこうした数値が必要なのですが、あまり熱心にブースを立てたりしません。作業所とか、入所施設だと、そこの利用者との間で閉じこもった関係を作っているせいかもしれません。

参加者に自立生活を語るモレレキ・ソウェトILC議長(代表・左)

 歌って、踊ってのあと、遅れ気味にプログラムが始まり、さらにパフォーマンスが続きます。そして、障害者の日の報告が始まりました。

 障害者団体によるアピールは、具体的な要求や提案ではなく、「当事者をきちんと入れろ」「社会開発局以外の部局ももっと積極的に参加してほしい」という一般論を繰り返すもので、正直物足りなかったです。辛口評価ですが、毎年これは感じています。

 最後に社会開発州大臣(MEC)の報告があり、自立生活センターや日本からの寄贈車両についても言及していただきました。


 終了後、州大臣は参加者とダンスをしてから、各ブースを回って歩きました。宮本の顔を見ると、握手しながら開口一番「さっきの報告で車両について触れておきましたよ」とおっしゃっていました。

 ええ、もちろん、ちゃんと聞いていましたとも。こうした政治レベルでどう自分の活動が言及されたかを確認することも、プロジェクト・マネージャーとしての宮本のこの日の大切な役割の一つです。はい。

ニャメカ・ナンディ・マヤトゥラ=コザ社会開発州大臣の演説

 この日は他にも懐かしい人、新しい人、いろんな人に会うことができました。こうした「お祭り的な」イベントには賛否両論があるとは思いますが、こちらとしてはどうやってそれをチャンスとして最大限活かすか、でしょうかね。
レメロス代表ピート夫妻と控室で

故ムジ・ンコシ・ソウェトILCマネージャーの夫人(左)も立ち寄ってくれた





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