『人間の安全保障を踏まえた障害分野の取り組み』(2005年度)

 もう13年も前ですか。

 これを探していたわけではないのですが、検索してたらたまたま引っかかったのでびっくり。外務省のサイトは長い間消さないんだなと感心しました。ということで、懐かしさ半分でご紹介。


 人間の安全保障。聞かなくなりましたね。あの頃の日本は巷では千の風が吹いていて、開発業界の界隈ではセンの風が吹いていました。

 日本の外務省がNGOに対して行っている支援の一つに「NGO研究会」というのがあります。この本は、2005年度NGO研究会の報告書になります。

 複数のNGOが自らの事業実施能力・専門性の向上を図るために行う研究会活動を外務省が主催しています。各研究会では,NGOが直面する共通の課題をテーマとして,調査・研究,セミナー,ワークショップ,シンポジウムなどを行い,具体的な改善策を報告・提言することによって,組織や能力の強化を図ります。

というのが趣旨だと外務省のサイトに書いてありますが、外務省が毎年テーマを設定して、委託を受けたNGOが研究会活動をする、ということのようです。

外務省(NGO研究会)

 2005年のテーマの一つが障害分野だったのですが、受託団体はFASID(当時は財団法人 国際開発高等教育機構)でした。そこに私の職場であるDPI日本会議も関わる、という流れで宮本自身も研究会にちょこっと参加していました。

真剣な会議のイラスト(男女)
原稿へのダメ出しがとても勉強になったのを覚えています

 2005年度の研究事業ですから、いろいろと古くなっているところが多いのですが、基本的な考え方とか方向性とかはそんなに変わらないんじゃないかなと思います。割と初心者向けに読みやすいと思うので、障害と開発をしたい方は一度読んでみたらいかがでしょうか。

 ちなみに宮本は第1章「人間の安全保障と障害・障害者」の「障害者の権利と人間の安全保障」と、第2章「国際協力における障害分野の最近の焦点」の「障害と貧困」を担当しております。読み返すとあまりに稚拙で恥ずかしいのと、障害者権利条約ができる前なので、内容が生煮えなんですよね。どうしても。



 
 
 

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