ハウテン州主催「ユニバーサルデザインとアクセシビリティ対話」(2018.02.06)
2月6日、ヨハネスブルグ市内のホテルで、ハウテン州知事室主催による「ユニバーサルデザインとアクセシビリティ対話」というイベントが行われました。
「対話」というのが誰と誰の対話なのか。おそらく、障害部門(この国では障害者団体や関係するNPO)と政府部門の対話、なのではないかと思います。あと、研究者も少々。
「ユニバーサルデザイン」とは何かについての発表が、アクセス・ユニバーサル・ソリューション社のマンディさんからあった後(私の登壇の前というせいか、福岡の七隈線を取り上げてくれました)、国際的なベスト・プラクティスの紹介、ということで宮本が登壇しました。
見たところ40-50人ぐらい。 議論に集中できる人数ギリギリといったところ |
「ベスト・プラクティス」って結構難しいですね。今回は、東京オリンピック・パラリンピックに向けて建設中の新しい国立競技場を例に話をしましたが、当然、課題はいろいろあるわけです。世の中、「完璧」というのはないわけです。重箱の隅をつつけば「ベストやないやん」というのは当然あるわけです。
普通は、PDCAサイクルとかスパイラル・アップが大切だよ、という結論が出てくるわけです。それを話してもよかったのですが、それはそれでなんか平凡かつ時間がたりなさそうです。
そこでこの日は、「障害者団体が声を伝える2つのルート」とか「何をもって実際のデザインは決まるのか」とか、ちょっとひねった話をしてみました。「ベスト・プラクティスの紹介とちゃうやん」という突っ込みはご勘弁を。
15分で、南アのプロジェクトの紹介も一緒に、という無茶な依頼だったのですが、司会のアマンダ・ギバート運輸省ユニバーサル・アクセス課長のご配慮+挨拶がひとり少なかったという幸運のおかげで、時間をたっぷりいただけました。25分過ぎたあたりで、「残り1分」の紙を出してくれて、それでも5分待ってもらえました。ありがたかったです。
終わった後、アマンダ課長が関係者を集めて南アのプロジェクトについて協議をしたいと言ってきてくれたり、南アタクシー協会(ミニバス乗り合いタクシーの全国組織)も、「アクセシビリティの向上に責任を果たしたい」と発言したり、とても反応がよくて嬉しかったです。
障害者リーダーの中でも、障害者運動がどうやって建築・運輸の規則改定に関われるか再検討したら、という声も上がりました。普段やりなれていない分野のことを発表したのですが、それなりに良いインパクトを与えられて、議論に貢献できたのが個人的には嬉しいところでした。
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