私が海外で暮らしていて心がける3つのこと

 「途上国の生活(あるいは仕事)は大変ではないですか?」

と聞かれることがたまにあります。

 タイや南アフリカが途上国かどうかは微妙なところですが、大変といえば大変。でも、慣れてしまえば「住めば都」というのも確か。なんだかんだで、バンコクやヨハネスブルグはたいていのものは手に入りますしね。

 海外で暮らして7年半。いつも、3つのことに気をつけるようにしています。

伝わるように感謝を伝える

 1つ目は、どんな些細なことでも、「ありがとう」を分かりやすくきちんと伝えることです。照れもあって、モゴモゴになりがちですが、ちゃんと相手を見て言うのがいいと思います。相手に伝わらないと意味がありません。

お辞儀をしているウサギのイラスト
お辞儀よりも
相手の目を見て言ったほうがいいと思います

 これに関連して、スミマセン、も結構使います。でも、海外の人は謝らないというイメージがありますよね(自分だけ?)。

 子どものとき、アメリカで自動車事故に遭ったら謝ってはいけない。謝ったら責任を認めたことになって、莫大な損害賠償を払わされる、という話をよく聞きました。多分、そこから来ているイメージだと思うのですが、実際は、自動車事故はともかく、街を歩いていて肩がぶつかったら普通に謝ります。むしろ、東京の雑踏のほうが、ぶつかっても皆さん謝りません。

 何でもかんでも、何度も謝るのは行き過ぎだと思いますが、自分に非があるなら、それを率直に認めて言葉にすることも大切だと思います。英語圏であっても、それは変わらないのではないでしょうか。

他人の土地で仕事をしていることを自覚する

 2つ目は、これはベトナムで駐在員をした経験のある兄から、タイに移住する前に言われたのですが、どんな分野であれ、よその国で商売を「させてもらっている」という謙虚な気持ちを忘れないことです。

 私のしているプロジェクトが、物やサービスを売ったりする事業でない分、この部分に余計に気を使うように心がけています。

 売上という指標があれば、傲慢な商売をすれば「売れない」という数字で跳ね返ってきます。しかし、社会開発分野は「いいことしている」という傲慢さが知らず識らずの内に出てきてしまいがちですし、それでもプロジェクトを進めることができてしまいます。

 現地の相手の人も「それはおかしい」と声を上げにくい状況にあるのが普通です。特に「援助慣れ」している地域だと、プロジェクトの内容に賛同するかしないかより、「3年ぐらいのアルバイト先」の感覚で「協力したい」と言ってくる人がたくさんいるのは常です。

 相手の本音を聞きながら、時にはさばきながら、その地域を良くしていく上でも、相手の状況・環境に敏感でありたいものです。

少しセーブ気味に生活をする

 よその国で暮らすと、気候・環境が違うのももちろんですが、仕事のペースも違うし、いろいろと体調を壊す理由には事欠きません。疲れてくると、ちょっとしたこともストレスに感じられて、ますます体調を悪くします。

 バンコクやヨハネスブルグはいい病院も揃っていますし、安心は安心ですが、やはり異国での医療は慣れるまでは不安がつきまといます。

 ですので、なるべく、なんでもないうちから体に気をつけながら生活することが大切だと思います。

 私の場合、最初に酒量を減らしました。断酒はおそらくストレスなので、やりませんが、日本時代の私を知っている人から見たら、びっくりするぐらい飲まなくなりました。その分、日本に出張するときは飲んでいますが……

 もう1つは、我慢せずに病院にこまめにかかっておくことです。費用はかかりますが、いざ何か、というときに、知っている医者がいることや、医師への症状の伝え方を知っていることはとても重要です。病院も、日本とは支払い方法や予約方法から違ったりします。大した事ない内に、実際に経験しておくことは大切ではないかと思います。健康診断でもいいですよね。

問診のイラスト(健康診断)
日本語通訳がいない病院だと
最初は緊張してこんな笑顔には……

 あとは、何か楽しみを見つけておくことです。マラソンが好きな人もいますし、日本人同士でサッカー同好会を作る人もいます。インドア派で料理を極めている人もいますね。私は子どもの相手で精一杯です。

 大した事ない話ですが、極めて基本的と思う、海外で暮らす上で心がける3つのことを紹介してみました。ご参考になれば。

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